【韓国ドラマ 庭のある家】あらすじ 感想 第8話(最終回)【キム・テヒ/イム・ジヨン】

優しい医師の夫と一人息子とともに郊外の豪邸に暮らす主婦のジュラン(キム・テヒ)。

一方、貧困と夫の暴力に苦しみながら生きるサンウン(イム・ジヨン)。

そんな対照的な二人が出会い、衝撃の真実が明らかになっていくサスペンスドラマ。

【韓国ドラマ】庭のある家

キャスト

  • キム・テヒ(ムン・ジュラン)
  • イム・ジヨン(チュ・サンウン)
  • キム・ソンオ(パク・ジェホ)・・・ジュランの夫
  • チェ・ジェリム(キム・ユンボム)・・・サンウンの夫
  • チャ・ソンジェ(パク・スンジェ)・・・ジュランの息子
  • チョン・ウンソン(オ・ヘス)・・・ジュラン宅の隣人

第8話 あらすじ

「一緒に帰ろうかと思って・・」とジェホの病院を訪れるジュラン。

帰り支度をするジェホの薬指の指輪を見たジュランは、姉の葬儀の日に「これからは僕が保護者になります」とペアの結婚指輪をジェホから貰ったことを思い出していた・・・

「聞きたいことがあるの」とジュラン。

「何だ?」

「あなたはなぜ私と結婚したの?」

「何かと思ったら・・」

「ただ、プロポーズされた時のことをふと思い出して。教えて」

「そうだな、君なら少なくとも僕を裏切らないと思ったから。家族になった以上僕たち3人は最後まで一緒だ」

翌日、ジュランはケーキを持ってオ・ヘスの家を訪ねていた。

お茶を飲みながら話しているうちに、亡くなったヘスの夫の話になった。

「出勤前に心筋梗塞で倒れたんです・・・」とヘスが目を伏せる。

「つらかったでしょう」とヘランが気遣う。

「つらさを感じられたらよかったのに・・。信じなかったの、死を受け入れられず。その後ひと月以上一緒にいたんです。私は感じない悪臭を近所の人たちが感じて、私も夫も ”発見” されました」

「え?」

「実は夫と一緒に暮らす間、一度も家の外に出たことがなかったんです」

「どうしてそんなことに?」

「初めは私も理解できずおかしいと思ったんです。でも不思議なことに、時間が経つにつれてこう思うように。”保護されてる” って」

「保護?」

「あとで気づきました。あの人がしていたのは ”保護” じゃなく・・ ”監禁” だという耐えがたい事実に・・。でももしかしたら、あの人じゃなく私が自分自身を閉じ込めていたのかも。だってドアの鍵は開いていたから」

「なぜ出なかったの?」

「 ”保護” してもらえないから。外に出ても何者でもない自分は独りぼっちになりそうで・・。それが怖かったのかな・・」

── そして計画実行の当日・・・

サンウンがタクシーでジュランの家に現れた。

リビングのソファで横になって眠っているジェホに近付き「いつ眠りました?」と聞くサンウン。

「1時間ほど前です」と答えるジュラン。

「私は院長を乗せて貯水池へ向かいます。レンタカーでこの道を通ってきて。防犯カメラを避けられる」と言ってジュランにメモを渡す。

「着火炭は?」

黙り込むジュラン。

サンウンが再度「着火炭はどこですか?」と聞くと、突然背後からジェホがサンウンを羽交い締めにし注射を打った。

気を失ってその場に倒れ込むサンウン。

そして、床に横たわるサンウンを冷徹な眼差しで見下ろすジュラン・・・

── ある日の食卓で・・・

「あの女を家に入れたって?」と問うジェホ。

ジュランは「あなたがキム・ユンボムさんから受け取ったものと同じよね?」と言ってサンウンから送られてきたメッセージを見せた。

それは、”金額訂正 5億にします” の文字とイ・スミンがスンジェの部屋から撮った写真だった。

ジュランが、「サンウンさんがスンジェのことを知ったみたい」と言うとジェホは頭を抱えた。

「それで?金の要求を?」とジェホ。

「お金で黙るかしら・・」

「当面はな。だがそれでは納得せず別の要求をしてくるはず」

「ええ、簡単に黙る人ではないわ。あなたはどうするつもりだった?キムさんに5億渡すつもりだったの?」

「5億で満足するようなヤツじゃなかった。いつまでもあんな連中の金づるになるわけにはいかない」

「それじゃ?」

「まず裏庭を片付けて、次はキムだと思ったら死んでしまった。僕としては助かった」

「サンウンさんが殺したと思ってるのよね?」

「誰かはどうでもいい。秘密を守れたことが大事だ」

「その秘密を今はサンウンさんが知ってる。どうしましょう?お金を用意すべき?」

「ジュラン、素直に応じちゃダメだ。永遠につけ込まれるぞ。そういう女だ。僕たちもスンジェも、一生あの女に苦しめられるかもしれない・・。君の考えは?どうすべきだと思う?」

「秘密は・・守らないと」と前を見据えてジュランが言う。

そして、「僕もそう思う」とジェホも同調した。

「あの方法しかないわよね」

「スンジェのためにはそれしかない。僕たち、同じ考えだよな?」

「ほかに方法がないもの」

「君・・少し変わったな」

「スンジェのためよ」・・・

かつてスミンが埋まっていた場所にジェホが穴を掘っている。

しかしサンウンは意識が戻りかけていた。

それに気付いたジュランが、手足を縛られ口を塞がれたサンウンの手に小さなナイフを握らせ「まだダメ。目を閉じて」と言う。

その時ジェホが部屋に戻り、サンウンの傍に立っているジュランに「どうだ?」と聞く。

「まだ眠ってるみたい」と答えるジュラン。

「そんな女に罪悪感を持つことはない」と言って再び庭に出ようとしたジェホにジュランが切り出す。

「ねえ、あなた。イ・スミン、殺す必要があった?」

突然の言葉に驚いた顔をするジェホ。

そして、息を殺してその会話を聞いているサンウンも衝撃を受けている。

「生きてたでしょ」と言うジュランに「何の話だ」と返すジェホ。

「あなたが殺した」

「いくら分別がないからって、スンジェの罪を僕に着せて何になる?そうすることで君の気が楽になるのか?だったら君の好きなように考えろ、僕はかまわない」と言い返すも動揺している。

ジュランはジェホに近付き真正面から見据えて「あなたが殺したの。この家で、横たわる彼女の首を両手で絞めた。息が止まるまで」と言った。

「何のつもりだ?」

「スンジェが全部見てたの」

「何を?」

「イ・スミンは・・死んでなかった。そうでしょ」

「スンジェは何を見たんだよ?」

「スンジェから聞いた」

「スンジェがお前に?スンジェが・・、つまり2人して僕をバカにしてたのか?」

「誤って。スンジェに罪を着せたこと」

「ああ、僕が殺した。なぜかって・・?あんなのが僕らを脅したからだ。あいつをそのまま帰したら、黙ってたと思うか?スンジェがしたことは殺人未遂だ。たった15歳の子がそんなことをしたんだ」

「どうしてなの?」

「今、言っただろ」

「聞きたいのは・・それじゃない」

「何が聞きたいんだよ!」と怒鳴るジェホ。

「なぜ責任を取らせなかったの?あなたは父親でしょ。あの子は責任を取ろうとしたのにあなたが止めた。そのせいであの子はすごく苦しんでいたのよ。わかる?」と泣きながら責めるジュラン。

すると、「責任?違う。自分で殺す勇気がないから僕に託したんだ」と平然とした態度で言い返すジェホ。

その言葉にあきれながらも「15歳の子でも自分の罪がわかるのに、あなたはなぜ分からないの?」と引かないジュラン。

「僕が殺したと言っても君は離れなかったか?離れたはず。死んだヤツを思い出しながら僕を見るだろう。義姉の殺人犯を見るような目で。でもスンジェならそうはならない。だって息子だから。あの子のため、そして家族を守るためには無かったことにすべきだ。親ってのはそういうものだろ」

「いいえ。あなたがついた嘘は誰も守れなかった。スンジェも私も・・あなたさえも。まだ分からない?」

ジュランの言葉に激高したジェホは「世間知らずが偉そうに!だからお前はダメだ。どけ!話してる暇はない。女が起きる前に・・」とその時、サンウンが動いていることに気付き駆け寄る。

近付いて顔を覗き込んだその時、サンウンは飛び起きてジェホの頬をナイフで切りつけた。

ジュランを睨みつけるジェホ。

ジェホはサンウンを捕まえ、狂ったように殴る蹴るの暴力をふるう。

あまりにも激しい暴行を止めることができないジュランは「やめて!」と叫びながら刃物で手首を切ろうとしている。

ジュランが「最後の忠告よ。自首して。あの子の父親でいたいなら」と言うも「話が通じないな」とジュランに詰め寄るジェホ。

そして「消えて。私とスンジェの前から」と言ったジュランの頬を思い切り殴りつけた。

「消えろ?僕なしでいきられるか?誰かの保護がないと生きられないくせに。一人じゃ何もできないくせに」とジュランの髪を鷲掴みにして引っ張り上げようとした時、ジュランはジェホの足を刃物で刺した。

階段を這い上がって逃げるジュランを足を引きずりながらも追いかけるジェホ・・・

オ・ヘスがテラスでお茶を飲んでいる。

ふとジュランの家に目をやると、倒れながらも助けを求めているサンウンの姿が窓越しに見えた。

急いでヘスはジュラン宅へ向かう・・・

ジュランを追い詰めたジェホは「お前がそんなだからお義姉さんも死んだんだ。結局お義姉さんは、お前のせいで死んだんだ」と吐き捨てた。

怯えながらもその言葉に動揺するジュラン。

「ジュラン、ただ穏やかに暮らしていけたのに・・僕の妻が・・スンジェの母親が、君である必要はあるかな?」とジュランの首を絞めるジェホ。

ジュランがもがいているとチャイムが鳴る。

ヘスは何度もチャイムを鳴らすが応答がないので警察に通報する。

立ち上がることも声を出すこともできないサンウンは近くに転がっていた大きな花瓶を持ち上げ、力を振り絞って窓に向け放り投げた。

ガラスが割れた音に驚いたジェホが様子を見に階段を下りようとした時、ジュランは「結局・・すべてあなたのせいなのよ」と言ってジェホを階段から突き落とした。

階段の下で目を見開いたまま頭から血を流して横たわるジェホ・・・

「始まりは、ひどい悪臭からでした・・」

ジュランは警察署で取り調べを受けている。

葬儀場でサンウンに ”夫を殺された” と言われ、その後イ・スミンという少女の存在を知り、スミンがジェホに殺されるのを息子のスンジェが目撃した・・、などと次々に飛び出す供述に驚く刑事。

「夫は息子がスミンを殺したことにしようとしたが、サンウンが何度も追及するので、夫はサンウンの殺害を決心した」と言うジュラン。

刑事が「待って、サンウンさんが被害者?」と疑問をぶつけると、「はい・・。夫と一緒にサンウンさんを殺すつもりでした」

「なぜ?」と聞く刑事に「夫が・・、彼女の夫を殺したから・・」と話した・・・

そしてサンウンも病院のベッドで取り調べを受けていた。

「他殺だと確信したきっかけは?」と聞く刑事に、「他殺?」と怪訝な顔をするサンウン。

「ご推測通りパク院長が。・・ご存じない?ムン・ジュランさんが証言を。ご主人を殺したのはパク院長だと」

「そう言ったんですか?」

「はい」

刑事は、捜査で真相を明らかにすることができなかったと謝罪し、”夫の無念を晴らそうとジェホの家にまで行くなんて勇気がありますね” と言った。

「サンウンさんはご主人が殺されたと主張し、私の夫が犯人だと確信していました。それが夫の神経を逆なでしたようです」と話すジュランに、「待ってください。ムンさん、本当にいいんですか?すべてあなたに不利な供述ですよ。分かってます?」と言う刑事。

「覚悟しています。私が・・夫を殺したのは事実なので」

── 裁判を受けているジュラン・・・

傍聴席でジュランの母、スンジェ、オ・ヘスが見守っている。

「被告人、最終陳述はありますか?」

「私は・・庭のある家で暮らしていました。はたから見れば広々としてよく手入れされた美しい庭のある家です。裏庭から悪臭が漂い始めた時、私は自分の不安を隠そうと必死でした。 ”一番見晴らしがよく” そして ”広い庭のある家に住む女” 。ただそう見られたかったのです。ある日、家の裏庭で少女が夫に殺されました。息子はその様子を目撃しても、弱い母親のために沈黙し苦しんでいました。もっと早く夫の嘘を見抜いていれば、もっと早く夫を説得できていれば、もっと早く誰かの保護を待つことをやめ自分の足で生きていれば・・こうはならなかった。後悔しています。そして私が守ろうとしていたのは家族ではなく、あれほど抜け出したかった ”不安” だったのです。そのことに長い間気づけなかった私の人生を反省しています・・・」

閉廷後、護送車に乗り込もうとするジュランを見つめるサンウン ───

留置場に面会に行くサンウン。

接見申請書の関係者の欄には ”友人” と書いている。

ガラス越しに向かい合うふたり。

サンウンは、最初から自分を騙す気だったのか?計画を話す姿を見て笑っていたのか?とジュランに聞く。

何も言えないジュラン。

「私とパク院長を一度に片付けるのが当初の計画でしょ?だったらやり遂げなさいよ。なぜナイフを握らせたの!」と叫ぶ。

ジュランは落ち着いた声で「サンウンさんはなぜ力を貸してくれたの? ”5億” 、それだけじゃないはず。・・もしもあの日、葬儀場でサンウンさんと会わなければ、私はきっといまだに何の臭いも嗅げず何も聞こえずにいた。そして、何も見えないままだったはず。サンウンさん、私ね、ようやく自分が見え始めたの・・・」

サンウンの視線に気付いたジュラン。

ふたりは目で会話をする。

『これから・・どうなるの?』

不安な目をしているサンウン。

『生きていかなきゃ、自分らしく』

力強い視線を送るジュラン。

『私・・そうしていいの?生きていいの?』

お腹に手を当ててジュランを見つめるサンウン。

『お願い、生きて』

ジュランが目で答える。

── 数年後・・・

芝生の上に立ち青空を見上げるジュラン ──

『サンウンさん、生きていますか?』

仕事や子育てに励んでいるサンウン ──

『はい、生きている最中です。ジュランさんは?』

『私もです。自分らしく・・・』

心の中で会話するふたり ───

「ジュランさん」「お母さん」と呼ぶ声。

「今いく」

庭でバーベキューを楽しむジュラン ───

感想

まさかの結末でした💦

最終回のジェホの二面性や狂暴ぶりに驚いたのですが、それでもジュランが選んだ方法でしか解決できなかったのかな、と少し残念な最後ではありました。

結局、すべてをジェホの犯罪として片付けたわけで。

最終的には息子とサンウンを守った形にはなりましたが、スンジェの気持ちを考えるとそれで本当によかったの?って疑問に思っちゃいます。

ここは息子を持つ母親としての感情がどうしても入ってしまいました~😓

ただジュラン自身は呪縛から解き放たれ、最後は受刑者になってもどこか清々しく憑き物が落ちたかのような表情になっていたのが印象的でした。

だけど、ジュランが考えていた本当の計画はどんなものだったんだろうな?って。

その辺も描いて欲しかったけど、そこは視聴者の想像にお任せということでしょうか・・。

”庭のある家”

これまで観たサスペンスドラマの中でもかなり面白かったと個人的には思いますね。

ここまで予想とはまったく違う展開に進んでいくドラマは観たことが無いです。

俳優さんたちの演技もストーリーも素晴らしいオススメの韓ドラです🥰

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