優しい医師の夫と一人息子とともに郊外の豪邸に暮らす主婦のジュラン(キム・テヒ)。
一方、貧困と夫の暴力に苦しみながら生きるサンウン(イム・ジヨン)。
そんな対照的な二人が出会い、衝撃の真実が明らかになっていくサスペンスドラマ。
キャスト
- キム・テヒ(ムン・ジュラン)
- イム・ジヨン(チュ・サンウン)
- キム・ソンオ(パク・ジェホ)・・・ジュランの夫
- チェ・ジェリム(キム・ユンボム)・・・サンウンの夫
- チャ・ソンジェ(パク・スンジェ)・・・ジュランの息子
- チョン・ウンソン(オ・ヘス)・・・ジュラン宅の隣人
第7話 あらすじ
ジュランは大きな旅行鞄を持ってあるホテルの一室を訪ねる。
グレードの高そうな部屋だが、招き入れた中年女性はあまり品が無さそうだ。
── ジュランが振り返る・・・
ジュランの旅行準備をしている姉に、「私だけ旅行に行ってごめんね。なんだか申し訳ない」と言うジュラン。
「ここから姉さんの工場まで遠いよね。私のせいで・・・」
「おかげで夜勤を口実に母さんから離れられる」
「私の部屋の宅配牛乳が2つ以上たまると、管理人が母さんに”外泊してる”と」と口を尖らすジュラン。
姉は「私は時々あなたに申し訳なくなる」
「なぜ?」
「小さい頃から母さんの期待を一身に受けてきた。辛かっただろうなと思う」と俯きながら話す姉。
「しんみりしないでよ」とジュランが姉をくすぐって二人でふざけ合った ───
── そしてジュランが旅行から戻ると姉が変わり果てた姿で横たわっていた・・・
姉の葬儀の時、母親と口論になり「姉が死んだのはあんたのせいよ!」と言われたことがその後のジュランを苦しめることとなる・・・
客室の女性は、長らく疎遠になっていたジュランの母親だった。
母はジュランに内緒でスンジェに5,000万ウォンもの大金を渡していた。
スンジェはそのお金でアパートを借りていたのだ。
ジュランは母親の全てが嫌いだった。
スンジェに大金を渡したことに対する抗議の後、姉の葬儀の時に言った暴言について謝罪してほしいと訴える。
あの時の言葉がジュランの心を薬が手放せないほどに蝕んでいたのだ。
いま謝罪すれば許すが、しないなら一生恨むと言い放つ。
母は半分応じる形で「長女が亡くなったのはあなただけのせいじゃない・・」と言った。
ジュランが部屋を出て行くと、母親は静かに泣いていた・・・
サンウンはジュランの家を訪ねた。
門扉が開くと、似たもの夫婦なのかユンボムと全く同じ行動を取るサンウン。
勝手にあちこちとうろつき回り、そこら中の写真を撮っていた。
そんなサンウンにジュランはお茶をすすめる。
「院長に連絡するかジュランさんに連絡するか悩みました。でも一緒に過ごした仲だから・・」とサンウンは言う。
「ありがとう。そこの鞄を開けてみて」とジュラン。
サンウンがボストンバッグを開けると2億ウォンが入っていた。
「私は5億だと・・」とサンウンが言いかけると、
「わかってます。3億は仕事が終わってから」
「何のことですか。仕事って?」
「私の夫を殺して。ご主人を殺したように」
サンウンは動揺を隠せずに「何を言ってるの?」と言うと、「動揺すると余計怪しいですよ。私はサンウンさんのお母様に聞いただけです」とジュランが答える。
── ジュランが振り返る・・・
サンウンが車に置き忘れたユンボムの遺品を母親の病室まで預けに行くジュラン。
「あの時の美人さん」と歓迎するサンウンの母。
そして、「うちの娘が夫を殺したの。私は知ってる」と小声でジュランに話した・・・
「でもどうして殺したんですか?」とジュランが言う。
「母は病気です。認知症だから訳のわからないことを言うの。自分の娘も忘れる人の話を・・」
「じゃあ調べましょうか?とことん。うちの夫がその気になれば再捜査させることくらい・・、あなたを犯人にすることくらい簡単です」
「何のつもり?」
「言ったでしょう?殺してくれと」
「なぜ私が?」と絶叫するサンウン。
「5億。仕事が済んだら3億差し上げます」
サンウンはお茶を一気に飲み、
「何をしてるかわかってます?殺人教唆。この会話だけでも犯罪になる。二度と私の前で ”お前と私は違う” って顔をしないで。ヘドが出る」と吐き捨てる。
「違うとは思いません。むしろ私の提案を理解できるのはあなただけ。だから力を貸して。お金は必ず払うから」と懇願する。
「ジュランさん、腹を決めたわけね。そうでしょ?」
サンウンは笑いながら「へぇ、こんな立派な家に住んでいても私と大差ないのね」と言って「考える時間はくれますよね?」と検討する姿勢を見せる。
ジュランは「でも長くは待てませんよ」と。
サンウンはボストンバッグを持ってジュラン宅を後にした。
自宅に戻り悩んでいるところ、義姉からサンウンの兄が事故で病院に搬送された旨の知らせが入り急いで駆けつける。
過失100%で相手にも怪我をさせているので、家を売ってでも示談金を用意しなければならないと手術室の前で義姉が泣いていた。
ジュランがサンウン宅を訪ねた。
「本気でやる気?」
「ええ、力を貸してくれるなら」
「計画はあるんですか?」
「まだ・・」
するとサンウンはカメラで録画をはじめた。
「5億は確かにくれるんですよね?」
「はい。3億は仕事が済んだら」
「ご近所付き合いは?」
「なぜ?」
「目撃させるんです。DVの証拠を。必ず役立つので。そしてパク院長に関する不審な情報をさりげなく漏らす」
「それから、パク院長に着火炭を購入させるんです」
「その次は?」
「パク院長のスマホから私にメールを送る」
「文面は?」
「”パク・ジェホです” ”キムさんの死についてお話が” ”パニョ貯水池へ”」
「そしてすぐ消すんです。バレないように。パク院長は普段睡眠薬を飲んでいますか?私が家に着いた時は必ず院長を・・眠らせておいて」
── サンウンの計画・・・
- オ・ヘスにさりげなくアザを見せてジェホからDVを受けているように印象付ける。
- バーベキューの炭を買ってきてほしいとジェホに頼んで買って来させる。
- ジェホのスマートフォンからサンウンへメールを送る。
- サンウンはすぐに ”日時を指定してください” と返信し、ジュランは ”明日の午後4時” と送信する。
そして計画当日、ー9月30日 金曜日 14時ー - 睡眠薬入りのジュースを飲ませ熟睡しているジェホを車のトランクに入れたあと、サンウンが貯水池へ運ぶ。
- レンタカーを用意しておく。
- 貯水池に到着後、ジェホを運転席に座らせてイ・スミンのスマートフォンのデコレーションの一部を握らせその場を立ち去る。
- 「私は約束の場所で・・、ユンボムとスミンを殺した罪悪感から自殺したパク院長を発見」
・・・という流れ ──
サンウンはタクシーでジュラン宅に到着し、ボイスレコーダーの録音ボタンを押してポケットに入れた。
ジュランはサンウンを家の中に迎え入れた。
「パク院長は?」
「眠ってます」
しばらく沈黙のふたり。
「感情は一切捨てて。邪魔だから・・。ただやるんです。ただ・・」とサンウン。
そして部屋の中に入って行くふたり。
ソファで眠っているジェホを見下ろすサンウンが「いつ眠りました?」と聞くと、「1時間ほど前です」と答えるジュラン。
「私は院長を乗せて貯水池へ向かいます。レンタカーでこの道を通ってきて。防犯カメラを避けられる」と言ってジュランにメモを渡す。
「着火炭は?」
黙り込むジュラン。
サンウンが再度「着火炭はどこですか?」と聞くと、突然背後からジェホがサンウンを羽交い締めにしたのだ。
その場に倒れこむサンウン、そしてジェホの手には注射器が。
意識が遠のくサンウンは「この女を信じるべきじゃなかった・・」と心の中でつぶやく・・・
感想
え?ジュラン・・、とうとうダークサイドに落ちてしまったの!?😱
正義感の強いジュランも結局は家庭(息子)を守るためにサンウンを消す方を選びましたか、、。
最後のジュランの顔がこれまでとは別人のようで怖かったな。
騙されたサンウンが少し可哀想なんだけど、そもそもサンウン自身も夫殺しの犯罪者なのにそれを棚に上げてジュラン夫妻を恐喝するなんて間違っていますしね。
だけどジュラン、本当にそれでいいの?
両親がしたことをスンジェが知ってしまったらどうなるかしら・・?
よき展開になりますようにと期待し、このまま最終回行きます!
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